既婚者は恋愛してはいけないのか?葛藤や新しいパートナーの形とは
既婚者が恋愛に落ちる理由や葛藤、新しい関係性について探ってみましょう。
結婚生活にマンネリを感じ、新鮮な恋愛感情を求める既婚者は少なくありません。 職場や飲み会などで異性と接する機会が増え、親密な関係になることで恋に落ちてしまうこともあります。
一方で、家族に対する罪悪感や申し訳なさ、不倫関係がバレた場合の世間体の心配など、既婚者の恋愛には独身の恋愛とは異なる悩みや問題を抱えています。
そのような中、既婚者同士の新しい関係性として「セカンドパートナー」という概念も生まれています。配偶者以外の2人目のパートナーで、必ずしも肉体関係はなく精神的なつながりを重視します。
今回は、既婚者の恋愛の実態に迫り、「セカンドパートナー」や「オープンマリッジ」といった新しい関係についてもみていきます。
- - 既婚者は恋愛してはいけないのか?
- - 既婚者の恋愛の現状
- - 1. 既婚者の恋愛経験の割合
- - 2. 婚外恋愛の実態
- - 既婚者が恋愛をする心理
- - 1. 夫婦間に不満がある
- - 2. 寂しさから
- - 3. 同じ職場や趣味の場で接する機会が増えた時
- - 既婚者が恋愛をすると感じるメリット
- - 1. 心の癒しと自己肯定感の向上
- - 2. 非日常の体験と刺激
- - 3. 見た目が変わる&モテ効果
- - 既婚者が婚外恋愛をする際に感じる葛藤
- - 1. 罪悪感と倫理的な葛藤
- - 2. 自分の立場と喜びの間の葛藤
- - 3. 自己アイデンティティの揺らぎ
- - セカンドパートナーを持つという選択肢
- - 1. セカンドパートナーの定義と特徴
- - 2. 精神的な支えと心の安定
- - 3. 自分磨きのきっかけになる
- - オープンマリッジという選択肢
- - まとめ
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既婚者は恋愛してはいけないのか?
この問いに簡潔に答えるのは難しいです。
結婚という法律の前では、配偶者以外との恋愛はしてはいけないでしょう。
しかし、冷え切ってしまった夫婦関係の場合、外に出会いを求めてしまうことは少なくありません。
最近ではセカンドパートナーやオープンマリッジといった、新しい夫婦の形も誕生しています。
既婚者の恋愛の現状
1. 既婚者の恋愛経験の割合
内閣府の調査によると、既婚者は独身者よりも恋愛経験が豊富であることが示されています。具体的なデータとして、以下のような結果が報告されています。
- 恋人として交際した人数:既婚女性の53.9%、既婚男性の52.7%が「3人以上」と回答しています。これは独身者の割合よりも高い数値です。
- 恋愛経験の年齢層:既婚者の恋愛経験は、特に30代から50代にかけて多く見られます。この年齢層は、結婚生活が安定している一方で、新たな恋愛感情を抱くことがあるとされています。
- 恋愛の質:既婚者は、恋愛に対してより成熟した視点を持つことが多く、感情的なつながりや精神的な支えを求める傾向があります。これは、若年層の恋愛が情熱や冒険心に基づくことが多いのとは対照的です。
既婚者は恋愛経験が豊富であり、その経験が結婚生活にどのように影響を与えるかが重要なポイントとなります。
引用:結婚と家族を取り巻く状況
2. 婚外恋愛の実態
婚外恋愛(不倫)に関する調査では、既婚者の約23%が婚外恋愛の経験があると回答しています。このデータは、地域や性別によっても異なる傾向が見られます
- 地域差:福岡県では45.2%、東京都では31.1%の既婚者が婚外恋愛の経験があると回答しており、都市部でその割合が高いことがわかります。これは、都市部の生活環境や社会的なつながりが影響している可能性があります。
- 性別差:男性の方が女性よりも婚外恋愛の経験が多い傾向があります。これは、男性が外部との接触機会が多い職業に就いていることや、社会的なプレッシャーが異なることが影響していると考えられます。
- 動機:婚外恋愛に走る理由としては、配偶者との関係が冷え込んでいる、自己肯定感を高めたい、新たな刺激を求めているなどが挙げられます。特に、長期間の結婚生活において新たな感情を求めることが多いとされています。
- リスクと影響:婚外恋愛は家庭内に深刻な問題を引き起こすリスクがあります。配偶者や子供に対する心理的な影響、社会的な非難、法的な問題(慰謝料請求など)が伴います。
引用:30~59歳の既婚男女2,000人調査【婚外恋愛に関する実態調査 第1報
既婚者が恋愛をする心理
1. 夫婦間に不満がある
既婚者が恋愛に走る主な理由の一つは、夫婦間に不満があることです。
長い結婚生活の中で、夫婦間の関係がマンネリ化し、新鮮味が失われることがあります。具体的な不満の例としては、以下のようなものがあります。
- スキンシップの減少:夫婦間でのスキンシップが減少すると、物理的な親密さが失われ、心理的な距離が広がります。これにより、配偶者が他の異性に目を向けるきっかけとなります。
- 性的欲求の不満:特に男性は、性的欲求が満たされないと外部に目を向けがちです。例えば、妻が妊娠中や子育てに忙しい時期に、夫が性的欲求を満たすために他の女性に関心を持つことがあります。
- コミュニケーション不足:夫婦間でのコミュニケーション不足や感情的なつながりの欠如も、不満の原因となります。これにより、配偶者が他の異性との感情的なつながりを求めることがあります。
2. 寂しさから
既婚者が恋愛に走るもう一つの理由は、寂しさです。
結婚しているにもかかわらず、配偶者が仕事や子育てに忙しく、十分な時間を共有できない場合、寂しさを感じることがあります。具体的な状況としては、以下のようなものがあります。
- 夫婦生活のすれ違い:配偶者が忙しくてかまってくれないと感じると、寂しさを紛らわすために他の異性との関係を求めることがあります。
- 自己肯定感の低下:コミュニケーション不足、スキンシップの低下などから、自分の男性としての価値を試したい、自信を取り戻したいと考える人もいます。外部での恋愛が、自己肯定感を高める手段となることがあります。
- 刺激的な日々を求める:マンネリ化などから家庭内の安定感よりも、外部での刺激的な日々を求める心理もあります。これにより、既婚者が新たな恋愛に走ることがあります。
3. 同じ職場や趣味の場で接する機会が増えた時
既婚者が恋愛に走るきっかけとして、職場や習い事などでの接触機会の増加があります。
家庭以外の環境で新たな人間関係が生まれると、恋愛感情が芽生えることがあります。具体的な状況としては、以下のようなものがあります。
- 職場での出会い:同じ職場で働くことで、共通の目標に向かって努力する過程で仲間意識や絆が強まります。これが恋愛感情に発展することがあります。意図せぬ婚外恋愛はこのパターンが多いかもしれません。
- 趣味の場での出会い:スポーツジムやサウナ、オンラインゲームなど多種多様な出会いの場があり、趣味や習い事を通じて新たな人間関係が生まれることがあります。共通の興味や目標を持つことで、親密な関係が築かれやすくなります。
- 元恋人との再会:過去の恋人と再会することで、昔の感情が再燃し、恋愛に発展することがあります。
既婚者が恋愛をすると感じるメリット
デメリットもある一方メリットも多くあります。
1. 心の癒しと自己肯定感の向上
既婚者が恋愛をすることで得られる最大のメリットの一つは、心の癒しと自己肯定感の向上です。
- 心の癒し:既婚者が恋愛を通じて新たなパートナーと出会うことで、日常生活のストレスや疲れを癒すことができます。特に、配偶者との関係が冷え込んでいる場合、新たな恋愛が心の支えとなり、精神的な安定をもたらします。
- 自己肯定感の向上:新たな恋愛関係において、自分が魅力的であると感じることで、自己肯定感が高まります。恋愛相手からの肯定的なフィードバックや愛情表現が、自信を持つきっかけとなり、前向きな気持ちで日々を過ごすことができます。
2. 非日常の体験と刺激
既婚者の恋愛は、日常生活では味わえない非日常の体験と刺激を提供します。
- スリルとドキドキ感:禁断の恋は、そのスリルやドキドキ感が特別な魅力となります。普段の生活では得られない緊張感や興奮が、恋愛をより刺激的なものにします。
- 新たな経験:新たな恋愛を通じて、普段の生活では経験できないような新しい場所や活動を楽しむことができます。これにより、生活に新たな彩りが加わり、日常のマンネリ感を打破することができます。
3. 見た目が変わる&モテ効果
既婚者が恋愛をすることで、見た目が若返り、さらに異性からモテるという効果もあります。
- 若々しくなる:恋愛をすることで、心がときめき、内面からの輝きが外見にも表れます。女性であれば、メイクやスキンケアに励む人もいます。恋愛によるポジティブな感情が、肌のツヤや表情に影響を与え、若々しい印象を与えることができます。
- モテ効果:恋愛を通じて自信がつくことで、異性からモテる効果も。自信に満ちた態度や明るい表情が、周囲の人々に好印象を与え、結果としてモテるようになることがあります。特に夫婦関係が冷え切っていた場合、新しい恋愛の効果は大きいでしょう。
既婚者が婚外恋愛をする際に感じる葛藤
1. 罪悪感と倫理的な葛藤
既婚者が婚外恋愛をする際に最も強く感じるのは、罪悪感と倫理的な葛藤です。以下のような具体的な内面的な気持ちが関与しています。
- 配偶者への裏切り:既婚者は、婚外恋愛をすることで配偶者を裏切っているという強い罪悪感を抱きます。これは、配偶者の信頼を損なうことへの恐れから来ています。
- 家庭崩壊への不安:婚外恋愛が発覚した場合、家庭が崩壊するリスクが高まります。特に子供がいる場合、その影響は大きくなります。このようなリスクを考えると、既婚者は常に不安と葛藤を抱えています。
ただし最近では、セカンドパートナーやオープンマリッジなど、婚外恋愛することを肯定している夫婦もいます。恋愛の形も少しずつ変わってきています。これについては記事の後半で紹介しています。
2. 自分の立場と喜びの間の葛藤
既婚者は、自分の立場を守るべきか、恋愛の喜びを優先すべきかで葛藤します。
- 立場の維持:既婚者は、家庭内での役割や責任を果たすことが重要であると理解しています。特に、子供の教育や家庭の経済的安定を考えると、自分の立場を守ることが最優先となります。
- 恋愛の喜び:一方で、新たな恋愛がもたらす喜びや興奮を捨てがたいと感じることもあります。特に、日常生活がマンネリ化している場合、新たな恋愛が生活に彩りを加え、精神的な充実感をもたらします。
- バランスの難しさ:既婚者は、家庭と恋愛のバランスを取ることが非常に難しいと感じます。どちらかを選ぶことで、もう一方に対する責任や感情を犠牲にすることになるため、常に葛藤を抱えています。
3. 自己アイデンティティの揺らぎ
既婚者が婚外恋愛をする際には、自己アイデンティティの揺らぎを感じることがあります。
- 自己認識の変化:婚外恋愛を通じて、自分がどのような人間であるかについての認識が変わることがあります。既婚者としての自分と、恋愛を求める自分との間でアイデンティティの揺らぎを感じることがあります。
- 道徳的な自己評価:婚外恋愛をすることで、自分の道徳観や価値観に対する自己評価が変わることがあります。自分が信じていた倫理観に反する行動を取ることで、自己評価が低下し、自己嫌悪に陥ることがあります。
- 役割の葛藤:家庭内での役割(夫/妻、父/母)と、恋愛関係における役割(恋人)との間で葛藤を感じることがあります。これにより、自分がどの役割を優先すべきかについての混乱が生じます。
セカンドパートナーを持つという選択肢
1. セカンドパートナーの定義と特徴
セカンドパートナーとは、配偶者以外の異性と恋愛感情を持ちながらも、肉体関係を持たないプラトニックな関係を指します。
この関係は、不倫とは異なり、肉体的な裏切り行為を伴わないため、倫理的な問題が少ないとされることがあります。
- プラトニックな関係:セカンドパートナーは、肉体関係を持たずに精神的なつながりを重視します。これにより、配偶者に対する罪悪感を軽減し、家庭を壊さないことを目指します。
- 新しい愛の形:セカンドパートナーは、既存の夫婦関係に新たな刺激を与えることができるため、倦怠期の夫婦にとって魅力的な選択肢となることがあります。
- 社会的な認知度:セカンドパートナーという概念はまだ広く認知されておらず、周囲から理解されにくいことが多いです。そのため、関係を公にすることは難しく、秘密裏に続ける必要があります。
夫婦の関係は夫婦の数だけオリジナルの形があります。
夫や妻には内緒にしてセカンドパートナーを持つ場合もありますが、夫婦間で話し合い、お互いセカンドパートナーを持つことを許容している関係もあります。
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2. 精神的な支えと心の安定
セカンドパートナーを持つことで、精神的な支えを得ることができます。以下のような具体的な効果があります。
相談相手としての役割
例えば、仕事のストレスや家庭内の問題、個人的な悩みなどです。セカンドパートナーは、こうした悩みを気軽に相談できる存在となり、心の中に溜まった不安や不満を解消する手助けをしてくれます。
セカンドパートナーは、妻や夫とは異なる視点から客観的なアドバイスをしてくれることがあります。
そういった視点が魅力に映るのですが、これにより、問題解決のための新たな視点やアイデアを得ることができ、精神的な負担を軽減することができます。
セカンドパートナーとの関係は、感情の共有を通じて深まります。自分の感情を理解し、共感してくれる相手がいることで、孤独感が和らぎ、精神的な安定を保つことができます。
心の癒し
セカンドパートナーとの交流は、日常生活の中で感じる孤独感や寂しさを癒す効果があります。
結婚生活が長くなると、夫婦間のコミュニケーションが減少し、一緒に生活をしていても孤独感を感じることがあります。
セカンドパートナーとの交流は、この孤独感を解消し、心の安らぎを提供します。
例えば、日常の些細な出来事を共有したり、一緒に過ごす時間を楽しむことで、心の癒しを得ることができます。
他にも、辛い時に話を聞いてくれる相手がいることで、心の負担が軽減され、前向きな気持ちを取り戻すことができます。
子育てなど家庭では毎日忙しくしていて、夫婦間でコミュニケーションが取れない時などは、なおさらです。
セカンドパートナーとの関係は、ポジティブな感情を促進します。新たな恋愛感情やときめきが、日常生活に彩りを加え、精神的な充実感をもたらします。
これにより、日々の生活がより楽しく、充実したものになります。
前向きな気持ち
配偶者が自分に構ってくれない寂しさを感じる場合など、セカンドパートナーとの関係を通じて、自分の意見や考えに自信を持つことができ、精神的に前向きになることができます。
セカンドパートナーとの関係は、自己肯定感を高める効果があります。
新たなパートナーからの肯定的な意見や愛情表現が、自分の価値を再確認するきっかけとなり、自信を持つことができます。
特に配偶者とのコミュニケーションがうまくいっていない場合は、セカンドパートナーが自分を認めてくれることで、前向きな気持ちになるでしょう。
セカンドパートナーとの関係が、日常生活においても積極的な姿勢を保つ原動力となります。
新たな恋愛感情やときめきが、日々の生活に活力を与え、積極的に物事に取り組む意欲を高めます。これにより、仕事や家庭生活においても前向きな姿勢を維持することができます。
セカンドパートナーとの関係を通じて、新たな目標や夢を見つけることができます。
例えば、一緒に旅行を計画したり、新しい趣味を始めたりすることで、生活に新たな目的が生まれます。これにより、日常生活がより充実し、精神的な満足感を得ることができます。
3. 自分磨きのきっかけになる
セカンドパートナーを持つことで、自己成長や自分磨きの機会が増えます。
セカンドパートナーの存在が、自分をより魅力的に保つためのモチベーションとなります。
新しい恋をすると、女性であればヘアメイクやスキンケアなど外見を気にする方が増えますが、相手に気に入られようとする努力により内面も磨かれていくことで、全体的な自己成長が期待できます。
セカンドパートナーは夫や妻とはまるで違うタイプだったらなおさら、セカンドパートナーとの交流を通じて、異なる視点や考え方を学ぶことができます。
これにより、自己理解が深まり、より広い視野を持つことができます。人間はいつまでも成長したいと思う生き物です。自分の視野を広げてくれる異性は魅力に映ります。
夫婦での会話がなかったり、夜の関係もご無沙汰の場合、セカンドパートナーとの関係が、日常生活に新たな刺激をもたらし、生活の質を向上させることができます。
これにより、マンネリ化した日常にメリハリが生まれ、充実感を感じることができます。
セカンドパートナーの存在がきっかけになり、夫婦関係を修復する方向に向かうよいメリットも考えられます。
今まで諦めていた関係も、自己肯定感が高まったことにより「もう一度ちゃんと話してみよう」というモチベーションに繋がることもあります。
オープンマリッジという選択肢
セカンドパートナーという選択肢の他にも、オープンマリッジという選択肢もあります。
オープンマリッジとは、夫婦が相互の合意のもとで、婚外恋愛や性的関係を認め合う結婚の形態です。
セカンドパートナーとの違いは、肉体関係があるかどうかです。
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この選択肢は、従来の結婚観とは異なり、自由で柔軟な夫婦関係を築くことを目指しています。お互いの合意のもとで婚外恋愛を認めることで、離婚リスクを軽減することができます。
通常、不倫が発覚すると離婚に至るケースが多いですが、オープンマリッジではそのリスクが低減されます。
婚外恋愛が公認されることで、家庭内の緊張感が緩和され、家庭の安定が保たれます。これにより、夫婦関係が再構築されることもあります。
これらのメリットにより、オープンマリッジは既婚者にとって精神的な支えとなり、生活の質を向上させる選択肢となります。
まとめ
既婚者の恋愛についてさまざまな角度からみてきました。
既婚者の恋愛は一般的にはタブーとされていますが、夫婦関係がうまくいっていない場合は特に、他の異性と恋をしてしまうこともあるものです。
既婚者との恋愛において、セカンドパートナーやオープンマリッジという夫婦の形もご紹介しました。
夫婦の形は夫婦の数だけあります。
皆さんの恋愛がよりよいものになることを願っています。
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